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    高取焼椀(1)

    たかとりやき わん

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    基本情報

    分野
    考古資料・遺跡
    所在地
    福岡県直方市津田町7-20(直方市中央公民館)
    校区
    上頓野小
    時代
    江戸時代 前期
    出土遺跡
    内ヶ磯窯跡
    用途
    茶道具
    釉薬
    飴釉・藁灰釉
    その他
    直方市中央公民館2階郷土資料室で展示中

    これナニ?

    沓形茶椀といわれるわざと形をひずませた茶碗で、織部好みと呼ばれるスタイルです。胴部下部は深い沈線で区切り、その境まで釉薬がかかっています。飴色の飴釉と白色の藁灰釉の2つが掛け分けられています。

    ここがツボ!

    高台から斜めに立ち上がり、口縁部に向けて直線的にのびる器形です。三か所を強くへこませ、上から見ると三角形をしています、体部下半に一条の深い沈線をめぐらせ、上半には4条の浅い沈線を巡らせています。縦方向にも彫をいれています。こうした沓形茶碗は、17世紀初頭の美濃焼で多く生産されており、当時流行した茶器が比較的早い段階で筑前にも入ってきたことを示しています。

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