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    救護練習所模擬坑道国指定

    きゅうごれんしゅうじょもぎこうどう

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    基本情報

    分野
    石炭関係
    指定
    国指定文化財
    区分(1)
    建築物
    区分(2)
    建造物
    所在地
    福岡県直方市直方692-4(石炭記念館)
    校区
    直方西小
    時代
    大正時代
    用途
    訓練用
    その他
    見学可能(公開時のみ)

    これナニ?

    炭鉱の掘削は、事故との戦いです。筑豊炭田でも、爆発事故等により多くの方が命を落としました。こうした事故から大切な人命を救助するため、筑豊石炭鉱業組合は、明治45年、長さ11mの練習室を作り、第1回救命器練習会が開催されました。何度か改築を繰り返し現在の姿になった練習坑道では、延べ4万人を超える救護隊員が養成され、炭鉱で活躍していました。

    ここがツボ!

    1900年代に入ると技術発展により、地下300m前後での採掘が進みます。それに伴い、爆発等の事故が多く発生しました。練習坑道は、このような事態に対処するため、組合に加入していた各炭鉱の災害発生時に人命救助及び復旧作業を行う訓練のため造られました。訓練は、共同救護の目的で各炭鉱より人員が派遣され、救命器の使用練習をしていました。会議所完成後は、会議所の一部を利用していましたが、明治45年に木造で全長11mの練習室が完成しました。その後、大正9年には上段部分に煉瓦アーチ及びコンクリートアーチの模擬坑道が造られ、同12年には傾斜20度の斜坑を増設しました。その後、傾斜40度の斜坑などがさらに増設され総延長117.6mとなりました。昭和9年には練習室を新築し、同時に訓練指導に必要な設備を充実させました。昭和41年、老朽化により木造の斜坑は廃棄され、練習坑道も昭和43年、九州鉱山保安センターの開設に伴い閉鎖されました。今は静かにたたずむ練習坑道ですが、日本に残る最古級の練習坑道として重要なだけではなく、炭鉱災害から多くの命を救った隊員が多く卒業したことを知る証人として、非常に貴重な文化財です。

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