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    高取焼椀(12)

    たかとりやき わん

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    基本情報

    分野
    考古資料・遺跡
    所在地
    福岡県直方市古町10-20(アートスペース谷尾)
    校区
    上頓野小
    時代
    江戸時代 前期
    出土遺跡
    内ヶ磯窯跡
    用途
    茶道具
    釉薬
    藁灰釉
    その他
    アートスペース谷尾にて展示中

    これナニ?

    わざと形をひずませた、いわゆる沓形茶椀といわれるもので、上から見ると三角形をしています。横から見ると、2箇所に太いくぼみをつくっているため、段ができているように見えます。藁灰釉はほとんど発色していません。

    ここがツボ!

    意識的に胴部をゆがめて成形した沓形茶碗と呼ばれるものです。完形品で、口径11.7㎝、器高6.15㎝、高台径5.01㎝をはかります。釉薬は高台、外底部以外にかけますが、ほとんど発色しておらず、釉自体も風化して剥落してしまっている箇所が多く存在します。こうした沓形茶碗は、17世紀初頭の美濃焼で多く生産されており、当時流行した茶器の情報が比較的早い段階で筑前にも入ってきたことを示しています。

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