直方市の文化財｜直方市バーチャルミュージアム

高取焼椀(7)

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底部のみ残存していますが、高台部に非常に特徴を持った椀です。高台は深さ2～3㎜の溝を4方向に入れる割高台で溝と溝の間に「壬」か「王」の字が刻まれています。この他、底部に文字を刻んだものが複数出土しています。

胴部下半に強いロクロ痕により凹線をもち、下方は膨らみ、上半はやや内湾しています。高台は碁笥底で高台下にも幅約1㎝のくぼみをつけています。高台径5.7㎝で、その一辺に王か壬の文字を刻んでいます。釉薬は胴部下半に飴釉と思わる釉薬が掛かっていますが、風化が著しいため、詳細は不明です。