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    ガス検定器 理研製

    がすけんていき りけんせい

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    基本情報

    分野
    石炭関係
    所在地
    福岡県直方市直方692-4(石炭記念館)
    校区
    直方西小
    時代
    昭和時代
    その他
    石炭記念館本館にて展示中

    これナニ?

    日本で開発されたガス検定器です。それまではドイツから輸入されたものを利用していました。昭和20年代には、全炭鉱がガス検定器として採用するほど、精密な測定ができました。この検定器で、多くの炭坑で働く人の命が救われたでしょう。

    ここがツボ!

    理化学研究所では、光線をプリズムで反射させて干渉の原理により生ずる干渉縞から、空気と僅かに異なるガスの屈折率を精密に計測できる屈折計を開発していました。この屈折計を作業現場でも容易に使用できるようにアルミ鋳物の頑丈な箱に光学部品を収め、実用的な携帯型検知器が昭和5年に日本で初めて製造されました。1935 年(昭和10 年)、メタンガス爆発事故を減らすため新幌内炭鉱で3型と呼ばれるこの携帯型検知器が一挙に40 台導入された結果、有効性が理解され保安上重要な機器としての認知度が高まりました。その後も小型・軽量化および耐気圧・温度変化の改良が加えられ、1937 年に完成した理研ガス検定器4 型がパリの万国博覧会に日本の発明品約40 点の1つとして出品されたこともあり、全国各地の炭鉱に普及しました。本ガス検知器は、当時の商工省(現・経済産業省)の炭鉱用防爆機器の国家検定制度において、電気を使用した可燃性ガス検定器として合格した国内唯一の機器でした。

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