直方市の文化財

日本号

にほんごう

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基本情報

分野
美術工芸品
所在地
福岡市博物館
校区
上頓野小
時代
室町時代

これナニ?

全長321.5㎝もある大きな槍です。鷹取城の城主でもあった母里太兵衛(ぼりたへえ)が武将・福島正則から手に入れたものです。その時のエピソードは有名な「黒田節」に歌われ、別名「呑み取りの槍」とも言われています。

ここがツボ!

日本号は正式名称を、大身鎗 名物「日本号」といいます。刃の部分は79.2㎝で根元の部分には、倶梨伽羅龍の浮彫が施されています。柄の部分には、螺鈿(らでん・ヤコウガイなどの貝殻の真珠光を放つ部分を薄くとって装飾したもの)を貼付け、非常に美しく輝いています。
母里太兵衛は、黒田家の家臣「黒田二十四騎」の一人で槍の名手でした。福島正則から母里太兵衛の手へと日本号が渡った経緯としては次のようなエピソードが残されています。
「母里太兵衛が、主君である黒田長政の代理として、福島正則のもとへ年賀の挨拶に行った。太兵衛は大酒豪であったが、主君の代わりであり「酒は飲むな」と命じられていたため、酒を断っていた。しかし、正則は「この酒を飲み干せば好きなものを褒美でやる」と言い、黒田家の暴言を吐き始め挑発した。さすがの太兵衛もそこまで侮辱されたため、黙ってはおれず、次から次へと杯に注がれる酒をすべて飲み干した。そして「武士に二言はないはず」と言って、日本号を持ち帰った」
という話です。この話は、黒田武士の男意気を伝える逸話として後世に残り、後に「酒は呑め呑め」で著名な黒田節が誕生しました。

もっと知りタイ

  • 福岡市博物館で展示中

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